COMPANY
会社案内
ご挨拶
代表取締役江井敬彦
弊社は、明治時代初期創業140年以上の歴史を持つ、私で8代目の鋳物屋です。溶解はたたら吹きから始まり、こしき炉、キュポラを経て現在は高周波溶解炉となっています。造型は今や数少なくなっているF1造型機とパレットコンベアラインで構成しております。
2011年3月に発生した東日本大震災で弊社は避難を余儀なくされました。同業会社を間借りし4月には再開したものの、能力が不足し、結果として多くのお客様を失いました。幸い、1年後従来の場所で再開でき、従業員にも恵まれ現在に至っております。
昔ながらの、決して量産性の高くない造型設備高周波溶解炉を駆使し、高技能者集団を目指しております。
試作から量産まで安心しておまかせください。
OVERVIEW
会社概要
会社名 | 株式会社 江井鋳造所 (旧 合資会社 江井鋳造所) |
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創業 | 不詳(明治初期) |
設立 | 平成27年12月1日 |
資本金 | 100万円(合資会社から引継) |
代表者 | 代表取締役 江井敬彦 |
従業員 | 19名(2022年6月) |
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所在地 | 〒979-2153 福島県南相馬市小高区上浦字 中村迫436 |
TEL | 0244-44-3222 |
FAX | 0244-44-4327 |
eneicyuuzo@nifty.com |
OVERVIEW
主な取引先・納入先
順不同/ 平成15年以降/
敬称は省略させていただきます。
日立産機システム株式会社 習志野事業所
日東電工株式会社
銀座セカンドライフ株式会社
有限会社荒井鉄工所
株式会社茨城圧力機器製作所
株式会社石巻金剛コルメット工場
糸井熱機株式会社
岩手製鉄株式会社
英和産業株式会社
有限会社遠藤鋳造所
株式会社オシノ
小笹機型製作所
株式会社カルイ
株式会社川本製作所
川俣精機株式会社
協三工業株式会社
近畿金属株式会社
近東産業株式会社
草野産業株式会社
五位堂工業株式会社
工機ホールディングス株式会社
株式会社五味鋳工
株式会社三条特殊鋳工所
株式会社三進製作所
株式会社三和鋳工場
株式会社CF FOR TWO
株式会社シマキュウ
島津産機システムズ株式会社
株式会社下村電友舎製作所 広野工場
鈴与マタイ株式会社
須藤木型製作所
ストラパック株式会社
成洋産業株式会社
タニコー株式会社
有限会社大徳シェル
ダイドレ株式会社
有限会社高田木型製作所
株式会社東亜製作所
株式会社東海林製作所
株式会社東光高岳
ナイガイ株式会社
中野シェル
株式会社原田製作所
株式会社日立ニコトランスミッション 大宮事業所
株式会社瓢屋
藤沢木型製作所
フシマン株式会社 福島工場
株式会社堀口鋳工所
豊友物産株式会社
株式会社まるさセンター
株式会社丸八ポンプ製作所 島根工場
株式会社前川製作所
メタルハンズ株式会社
株式会社茂木機械製作所
HISTORY
会社沿革
江井鋳造所は相馬藩の鋳物師である大和田・斉藤・半谷氏の流れをくむ上浦の鋳物師集団です。
藩政時代は文化年間(1804〜1818)に給人として上浦地区にて知行地を耕作していましたが、
明治維新期の解放令により、近傍で盛んであった鋳造を始めたと考えられております。
元和9年(1623年) |
上浦地区での鋳造品の最古の記録あり。鐘 桧松神社(現桧松神社・田村市常葉町)
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元禄年間 |
鋳物師の大和田(のちに斉藤氏)勘太郎が上浦地区に定着。
以降、明治初期にかけて複数の鋳造所が上浦地区で生産開始。 |
元禄12年(1699年) |
【画像】鐘を鋳造する際の心得書
(斉藤家文書 上浦所蔵) |
明治6年(1873年)頃 |
初代江井重正、江井鋳造所を創業。
鍋釜・火鉢・風呂釜・鐘の製造。こしき炉(たたら踏み)導入。 |
明治11年(1878年) |
【画像】鍋釜製造報告書
江井鋳造所に現存する最古の製造記録 |
明治19年(1886年) |
曹洞宗小高山同慶寺 梵鐘を受注・製造。
【画像】同慶寺大鐘鋳造定訳証 |
明治36年(1903年) |
【画像】燃料の木炭を馬車で運んでいた時代、供養のために建立。
(浪江町立野) |
明治42年(1909年) |
江井八十二、犂(すき)の製造技術を九州へ渡り習得。
販売品目へ加え広く県外まで出荷。 |
明治43年(1910年) |
第6回奥羽6県共進会および1府14県総合共進会において犂先(すきさき)が褒章を受章。
【画像】共進会にて褒章 |
明治44年(1911年) |
工場新築(337㎡)
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大正3年(1914年) |
斉藤家廃業に伴い、上浦地区最後の鋳物会社となる。
江井甚四郎、斉藤家から鋳造技術の提供を受ける。 |
大正5年(1916年) |
江井甚四郎急逝、後継者江井敬二郎(現代表の曽祖父)が若年の為、江井尭信が後見人となる。
江井義隆が経営に参画。 |
大正8年(1919年) |
エンジン(石油発動機)導入。以降たたら踏みを廃止し、送風機を導入。
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大正10年(1921年) |
こしき炉の燃料として木炭以外にコークスを導入。半熱風式溶解炉(こしき炉)導入。
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昭和10年(1935年) |
江井敬二郎、経営参画。電動送風機・電気式グラインダーの導入。
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昭和14年(1939年) |
日立製作所日立工場と取引開始。
太平洋戦争開戦。 |
昭和18年(1943年) |
軍需工場に指定。
海軍向 機雷錘の生産。陸軍向 手榴弾の生産。 |
昭和20年(1945年) |
終戦。江井敬二郎、硫黄島にて戦死。
工場増築。日立空襲により供給減少したアルミ製鍋の鋳造を委託。 |
昭和27年(1952年) |
【画像】鍋を作る為の型(引き型)
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昭和31年(1956年) |
会社組織を合資会社化し、合資会社江井鋳造所を設立。
代表社員 江井義隆。 |
昭和37年(1962年) |
F1造型機の導入。
日東電工株式会社との取引開始。 |
昭和40年(1965年) |
キューボラの導入(1.5t/h)
【画像 上】キューボラ導入 【画像 下】江井鋳造所 近影 |
昭和53年(1978年) |
砂回収・混練・供給装置一式新設。型運搬(パレットコンベア)ライン一式新設。注湯ライン新設。
キューボラ更新(2.0t/h) 【画像】砂混練・造型・注湯ライン新設 |
平成3年(1991年) |
代表社員 江井貞巳(現会長)就任。
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平成7年(1995年) |
高周波誘導路導入。ダクタイル鋳鉄製造開始。
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平成23年(2011年) |
東日本大震災発生。避難区域となり操業不可能となる。
協力会社様の工場を間借りし生産再開。 |
平成24年(2012年) |
避難指示区域解除。上浦地区へ帰還し、元の工場で事業再開。
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平成27年(2015年) |
会社組織を株式会社化し、株式会社江井鋳造所と改称。
代表取締役社長 江井敬彦 就任。 |
令和元年(2019年) |
工場建屋改築。ドラムショット更新。エプロンショット更新。発光分光分析機導入。プリネル硬度試験機更新。テンシロン式引張試験機導入。
【画像】江井鋳造所 全影 |
令和2年(2020年) |
塗装ブース更新
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令和3年(2021年) |
【画像】江井鋳造所 近影
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設備紹介
FACILITY
LAYOUT
配置図
工場設備
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高周波溶解炉1基
※500KHz,500Kw,600Kg/回
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砂回収供給装置1式
-
F1造型機6基
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パレットコンベアライン6連
※PCライン
-
ショットブラストマシン2基
-
鋳仕上げ装置2基
工程 | 設備名称 | 数量 | メーカー |
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造型 | F1造型機 | 6基 | 新東工業他 |
パレットコンベアライン | 6連 | 日栄産業 | |
シェルマシン□330 | 1基 | アグネ | |
溶解 | 高周波誘導炉 600kg | 1基 | 北芝電機 |
浸漬式温度計 | 2基 | ニッサブ | |
砂処理 | 生砂回収ライン | 1式 | 日栄産業 |
シンプソン式ミックスマラー | 1基 | 新東工業 | |
生砂配給ライン | 1式 | 日栄産業 | |
仕上 | ドラム式ショットブラストマシン | 1基 | 新東工業 |
エプロン式ショットブラストマシン | 1基 | 新東工業 | |
両頭ベンチグラインダー | 2基 | 野水機械製作所 | |
塗装 | 浸漬式塗装設備 | 6基 | 自社製 |
塗装ブース | 2基 | 自社製 | |
品質保証 | 汎用旋盤 | 1基 | ETSUKI |
テンシロン式引張試験機 | 1基 | A&D | |
ブリネル硬さ試験機 | 1基 | 仲井精機 | |
赤外線水分計 | 1基 | JEL | |
発光分光分析機 | 1基 | AMETEK | |
CEメーター | 1基 | ニッサブ | |
荷役・その他 | クレーンホイスト 2.0t | 1基 | 日立産機システム |
リフティングマグネット | 1t | カネテック | |
トラック 3t | 1台 | UDトラックス | |
フォークリフト 2.5t | 1台 | トヨタL&F | |
バケットローダー 2.0t | 1台 | トヨタL&F | |
イオン交換式除鉄・除マンガン槽 | 1基 | 川本製作所 | |
コンプレッサー | 2基 | 日立産機システム | |
情報セキュリティ | DOBERMAN SYSTEM UTM | 1台 | RESTEC |
- ●敷地面積 : 2000㎡
- ●工場面積 : 1000㎡
- ●溶解能力 : 5t/1日(100t/月)
- ●社員数 : 19名(2022年6月)